DJ♥ネグリジェのバカサガ PART20

PART20は、前回に引き続き2002年7月の京都「ワールド」が舞台。遂に店主がUKガラージと決別する決定的瞬間をリワインドします。

※記載事項に間違いがありましたらどしどしご指摘ください。

今日のバカサガはもったいつけずにサクサクっと行きます。リワイドするのは2002年7月、場所は京都のクラブ「ワールド」。

いつものクールな表情でブースに入った森さんはおもむろに4つ打ちをプレイし始めた。同じ4つ打ちでもスピガラやフォーツーとは違う、ファットでディケイの長いキック。明らかにハウスビートだった。

だが、森さんがプレイするハウスは、俺がいままで聴いてきたUSやUKのハウスとは微妙に質感が違っていた。

ファンキーハウス。初めて聴く言葉だった。森さんいわく「2step/UKガラージ」を通過したハウスの新しい潮流。俺のつたないボキャブラリーではうまく表現できないので、その夜のハイライトになったファンキーハウスの代表曲を聴いてもらおう。

てか、コレはファンキーハウスの枠にとどまらない2000年代最大級のクラブアンセムですね。Tim Deluxe「It Just Wont Do」(2002年)


ここを読んでる人にはいまさらでしょうが、Tim Deluxeは、かつてR.I.P. Production/Double 99のメンバーとしてUKガラージ畑で活躍した人。

そんでもって、そのDouble 99が残したUKガラージクラシック「R.I.P. Groove」をRamadanmanが先日来日の折にプレイしたことはeraguruさんがシャウった通り。

eraguru 正確にはRIP GROOVEはスピガラクラシックじゃないでしょうか。

俺はいっぺんでファンキーハウスの虜になった。そこには、その時俺が求めていたポジティヴなパーティーヴァイブが溢れていたからだ。

気がつけば俺は勝手にブースに入り込み、森さんがプレイしたレコを夢中でメモしていた。Knee Deep「Nassau Rules」、DJ Gregory「Tropical Soundclash」、Who Da Funk「Shiny Disco Balls」、Manbana「Libre」…。

念のためだが、よい子は絶対に俺の真似をしないでください。人がプレイしてる最中にレコをメモるなんて絶対御法度、その場で打ち首にされてもおかしくない。だが、言い訳をさせてもらえば俺はその時完全に自分を見失うほど興奮していたのだ。

森さんは俺の無礼を笑って許してくれた。おそらく、その時俺が置かれていた状況を理解してくれていたんだと思う。そして、それに対する答えを言葉ではなく音楽で示してくれたのだ。く?、カッコ良すぎだぜ森俊彦!

ともあれこれで懸念は晴れた。後は8月30日のアフロディテvol.3に向けて熱血営業を展開するのみ。俺はパーティーが跳ねた後も上機嫌だった。早朝、お決まりのダベり反省会でも森さんのセトリ片手に熱弁をふるった。

いま思えば、この時のeraguruさんとAGOくんの反応は鈍いものだった。疲れや眠さもあっただろう。だが待てよ、あの超人的な生命力で全国の現場を飛び回るeraguruさんがまったく話に乗ってこないのだ。これはどういうことだ?

これもいまにして思えばだが、その時eraguruさんのガラージ耳は、実はファンキーハウスがUKガラージとあまり関係ないことを感じとっていたのかもしれない。

同じ頃、かつて森さんと並んで国内におけるUKガラージ振興の旗振り役だったテイさんや大沢さんもファンキーハウスをプレイし始めていた。その3人がそろってプレイし、しかもさっきのTim Deluxeのような例もある。じゅうぶん関係がありそうじゃないか。

だが、その後のクラブ音楽史が証明したように、UKガラージとファンキーハウスは、無関係とは言わないが、やっぱりそれほど深い関係には発展しなかった。

理由はいろいろあるだろうが、決定的だったのはUKのガラージDJたちがその手の音源をプレイしなかったことだろう。Tim Deluxeに続くガラージ畑のクリエイターもいなかった。レコードレーベルも同様だった。このあたり間違いがあったら指摘してください。

>eraguru ここに2002年夏の皆のチャートが載ってますよ。

>eraguru ここに真さんのコメントがこうあります。「*新譜・旧譜混在してますが、20曲ぜんぶFUNKY HOUSEです。根っからのハウスDJが聞いたら激怒しそうですが、私的にはFUNKY HOUSEは「UKガラージのDJたちによって発掘されたもの」ってことになってます」

>eraguru (続き)エラグルさんが「ファンキーハウスいいですよ?」と言わなければ、ドリームチームがレディオ1でファンキーハウスを特集しなければ、そして京都世界におけるajapai氏の怒涛のファンキーハウスセットを聴かなければ、おそらく私がここまで入れこむこともなかった。

>いま注釈を付けるなら「(日本の大物)UKガラージDJたちによって」ですね。裏切ったことへの後ろめたさが感じられますねww RT @eraguru: 「?私的にはFUNKY HOUSEは「UKガラージのDJたちによって発掘されたもの」ってことになってます」

>eraguru 2002年の春頃からUKでもファンキーハウス押しはひとつの潮流だったので、そういう発言はあったと思います。RT @djnegligee: グルさんファンキーハウスいいなんて言いましたっけ?wまぁ、どっちにしても森さんのプレイが決定打でした。

okichu 自分のコメントがひどくてビックリしましたw RT @eraguru ここに2002年夏の皆のチャートが載ってますよ。

いまのファンキーとの関係はどうか。アレはUKガラージとファンキーハウスが合体したものと言うより、歌もの2stepの発展系ではないだろうか。

あるいはZincの(トラックものがメインの)ファンキー諸作を例にとれば、ソフィスティケイテッドされたブレイクスとか。いずれにしてもファンキーはUKガラージが純粋培養したものだと思う。あくまで俺の解釈だが。

余談だが、名古屋のAGOくんたちのクルーも、この年には普通にLayo&Bushwacka!「Love Story」やArtificial Funk「Together」といったファンキーハウスをプレイしていた。だからガラージ耳で聴けないわけでもないのだ。

AGOxlntz こんなんも。2002年のXLNTZ的嗜好がよくわかるMIX CD特集ページ。roots誌から。

>eraguruさんからの反証もあったし、ファンキーハウスに対する評価はもう少し見直す必要があるかもしれません。

>既出の『超ハウス・ディスク・ガイド』の中で若杉実さんが執筆した「UKガラージ」の項でもファンキーハウスの楽曲がいくつか取り上げられている。

話がややこしくなってしまった。つまり、あの時点でのeraugurさんと俺との一番大きな違い、それはUKガラージと心中できるかできないかだ。俺は古い女房を棄てて新しい女に走った。UKガラージを裏切ったのだ。

だから俺のUKガラージDJサーガはここで一旦終わり。あとは後日談だと思って読んでください。

2002年8月30日(金)のアフロディテVol.3は成功したよ。大盛況だった。150人近くを動員した。もちろんスポンサーさんのおかげだけど、お客さんたちも森さんのお祭りモード全開のプレイを満喫してくれたと思う。

アフロディテはこの年いっぱいで終了した。ファイナルには、まだ3人だった頃のnobodyknowsをゲストに招いた。「いつか浜松で会おう」というg-tonとの男の約束を果たせた。

セコンドでは「花札」終了後、Hickaさんたちの「Champion Sound」に合流した。チャンサでは俺はファンキーハウスをプレイした。UKガラージのレコを売り始めた。AGOくんから「DJ辞めるんすか?」といぢられた。

ファンキーハウスをプレイすると予告したら、DJ310が聴きにきたっけ。さんちゃんはテクノのDJだが、2stepの時もフォーツーの時も聴きにきた。ヒップホップやレアグルーヴのパーティーにも通っていた。こういうDJを最近あまり見ない。

ファンキーハウスのレコは、デフェクテッドやスキントといった大手レーベルから出ているものも多かったので、浜松のレコ屋でも比較的簡単に入手できた。なので、いろんなパーティーでたくさんのDJがプレイした。

>eraguru 今2002の京都ワールドでの自分のプレイリスト見てて思い出したこと。そう言えばStanton Warriors - Right Hereをかけた時のフロアの感じが最高だった

2002年11月8日(金)にはeraguruさんが大阪アメ村「Vinyl」で開催した「Club Asylum Vol.2」に俺を呼んでくれました。ここでもStanton Warriorsの「Right Here」はハイライトでしたね。ミキサーがウーレイだったこのお店ももうないんですね。

>eraguru 名前がUNIONにかわりましたがほぼそのままで営業してます。ウーレイも健在。

rush_nakajima unionは昔と変わらずいい所ですよ、先日は昔のUKガラージでプレイしましたがまたあんな感じのパーティもやりたいです

(つづく)

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